両社の協力体制が発表
エヌビディアとオープンAIは9月22日、次世代AIの基盤となる大規模データセンターの整備に向けた戦略提携を発表した。エヌビディアは最大1000億ドルを投資し、先進的な半導体を供給することでオープンAIの開発体制を支援する。
10ギガワット規模の計算能力を導入
協定によれば、両社は少なくとも10ギガワット規模の演算能力を持つシステムを構築する計画だ。これらは数百万台のGPUによって支えられ、AIモデルの研究と運用を可能にする。初期段階では2026年後半に稼働を開始する予定である。
経営トップの声明が注目
エヌビディアCEOのジェンスン・フアンは「次世代の知能を切り開く」と強調。オープンAI CEOのサム・アルトマンも「コンピュートインフラは未来の経済基盤となる」と述べ、今回の提携がAI産業における重要な一歩であると位置づけた。
株式市場と専門家の見方
市場はこの発表を好感し、エヌビディア株は一時4.4%上昇。アナリストはオープンAIの野心的なインフラ計画を支える点を評価する一方で、資金循環によるリスクや独占的構造の強化につながる懸念も指摘している。
競争激化と独占規制の視点
法律専門家からは、エヌビディアとオープンAIの提携が競争を阻害する可能性があるとの声が上がる。特に、半導体分野でのエヌビディアの支配力がAI開発市場全体に影響を及ぼし、競合他社の成長を制限する恐れがあるとみられる。