銀行株売りと半導体安で日経平均大幅下落

嶋田 拓磨
经过
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主力株の下落が市場全体を圧迫

28日の東京株式市場では、日経平均株価が前日比457円96銭安の4万0998円27銭となり、続落した。半導体関連株への利益確定売りが目立ち、アドバンテストや東京エレクトロンが指数を大きく下押しした。序盤のわずかな上昇は続かず、後場には一時458円安まで下げ幅を広げた。

銀行株の反落が下落幅を拡大

前週に上昇していた銀行株が下落に転じ、三菱UFJとみずほFGはいずれも2%超安となった。業種別では銀行や情報通信、倉庫・運輸関連が下げた一方、輸送用機器や精密機器を含む8業種は値を上げた。

決算内容による銘柄間の明暗

決算発表が市場の注目を集め、SCREENホールディングスは業績が嫌気され9%超下落し値下がり率首位となった。これに対し、ファナックは決算が評価され5%高となり、銘柄間で明確な差が見られた。

新興株市場は小幅ながら続伸

グロース市場250指数は0.05%の小幅高で5日連続の上昇を記録した。新興市場は安定した推移を示し、投資家心理の悪化は限定的だった。成長性に注目した資金流入も一定程度見受けられた。

今後の注目点と市場環境

TOPIXは0.72%安の2930.73ポイントで取引を終了し、プライム市場の売買代金は4兆501億円に達した。市場関係者は、好決算銘柄への関心は継続する一方で、政局不安が投資判断の重しとなり得ると分析している。

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