北京で洪水被害深刻化、死者30人と発表

嶋田 拓磨
经过
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豪雨による洪水で都市機能に大きな影響

中国北部での豪雨が続き、北京では河川の氾濫により広範囲で洪水が発生した。市内では道路の冠水や車両の水没が相次ぎ、公共交通の混乱も拡大した。住宅や商業施設が浸水し、停電や通信障害による生活への影響も深刻化している。

北京で豪雨被害拡大、当局が最高警戒を宣言

北京市当局は26日以降の豪雨を受けて最高レベルの洪水警報を発表した。住民に対し、低地や河川周辺からの避難を呼びかけ、緊急対応が進められている。レスキュー隊は胸まで水に浸かりながら取り残された人々の救助活動を行っている。

避難者8万人超、被災地域が拡大

市当局によると、29日朝時点で約8万人が避難を余儀なくされた。市街地のみならず周辺の農村地帯でも被害が報告され、河北省や山東省でも豪雨による災害が確認されている。被災者の多くは公共施設や臨時の避難所で生活している。

習近平主席が被害対策を指示

中国中央テレビによれば、習近平国家主席は各地の捜索・救助活動を強化するよう指示した。特に北京周辺の山間部では地滑りによる犠牲者が発生しており、警戒が一層求められている。現地では雨が断続的に続く見通しだ。

今後も警戒必要、さらなる降雨予報

気象当局は7月下旬から8月上旬が降雨の多い時期にあたるとして、引き続き注意を呼びかけている。被災地では復旧作業と並行して追加の降雨に備えた対策が進められており、長期化する災害対応が課題となっている。

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