日本とシンガポール、60周年に向け協力を強化

嶋田 拓磨
经过
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両国首脳が協力の重要性を確認

石破茂首相は25日、シンガポールのリー・シェンロン前首相と首相官邸で会談を行い、国際的な不安定要因が増す中で「法の支配に基づく秩序」の重要性を強調した。両者は、自由で開かれた国際秩序の維持が日シン関係の基盤となることを確認し、協調姿勢を鮮明にした。

外交樹立60周年に向けた展望

2026年に日本とシンガポールは外交関係樹立から60年を迎える。石破首相は「共通の価値を基盤とする両国の絆をさらに強めたい」と語り、リー氏も「大きな成長の節目となることを期待する」と述べた。両国は記念の年を前に協力拡大の方針を確認した。

万博参加を通じた交流の継続

リー前首相は今回の訪日に合わせ、大阪・関西万博のナショナルデー行事にも参加した。日本での国際的な舞台にシンガポールが存在感を示すことで、交流の厚みが増し、両国の協力関係の象徴となった。

勲章伝達で功績を評価

会談後には旭日大綬章の伝達式が行われ、石破首相がリー前首相に直接授与した。両国の安定的な関係構築に大きな貢献を果たした功績が評価されたものであり、リー氏は謝意を表した。

両国関係の今後の課題と期待

今回の会談と伝達式は、両国の友好を象徴するだけでなく、今後の協力深化を促す契機ともなった。経済や安全保障など幅広い分野での連携強化が期待される。

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