中国団体客のビザ免除がスタート
韓国政府は9月29日、中国人観光団体を対象にビザ免除制度を導入した。対象は3人以上の団体で、最長15日間の滞在が可能となる。今回の施策は2026年6月30日まで実施され、訪韓観光需要の拡大を目的としている。
国慶節連休に合わせた実施が判明
中国の国慶節に伴う大型連休を控え、韓国政府は期間中に約100万人の中国人観光客が訪れると見込む。大型休暇の観光需要を取り込むことで、韓国経済の下支えにつなげる狙いがある。
初日の訪韓客数や具体的行動が判明
制度開始初日には中国・天津発の大型客船が仁川港に到着し、約1700人の観光客が入国した。彼らはソウル市内の観光名所を訪れた後、免税店やショッピング施設での消費を楽しむ計画が組まれていた。
小売業界の対応強化が明らかに
韓国の小売業界では、中国語が堪能なスタッフの配置やモバイル決済の導入など、急増する中国人観光客への対応を強化している。これにより観光消費の拡大が一層促進されることが期待される。
中国のビザ免除措置との相互性が浮上
韓国の今回の措置は、中国が昨年11月に韓国人を含む複数国に対して短期滞在ビザを免除したことへの対抗的対応と位置づけられる。両国間の観光交流を通じて、政治的にも関係改善の一助となる可能性が指摘されている。