原油安と金利低下が米株を押し上げ、S&P500は取引時間中の最高値突破

橘 美月
经过

原油価格の下落で米株市場の投資家心理が改善

10月6日の米国株式市場では、原油価格と米長期金利の低下を背景に幅広い銘柄へ買いが入った。ダウ工業株30種平均は一時300ドル高となり、S&P500種株価指数は取引時間中の最高値を塗り替えた。

WTI原油先物の期近物は6日朝、一時1バレル86ドル台後半まで下落した。これは期近物として約1カ月ぶりの安値となる。中東情勢の不透明感が続くなか、原油供給が底堅いとの見方やG7による石油備蓄の協調放出が価格低下につながった。

米長期金利5.25%まで低下し主力株に買い

債券市場では米長期金利が低下し、一時は前日比0.05%低い5.25%を付けた。金利上昇が一服したことで、株式市場では相対的な割高感への警戒が後退した。金利上昇局面で売られていた景気敏感株の一角にも買いが戻った。

ダウ平均は4日続伸して始まり、午前9時35分時点で前日比184ドル37セント高の5万1452ドル27セントとなった。一時は前日比300ドル高まで上昇し、主力株を中心に買い優勢の展開となった。

AI関連への買い続きエヌビディアが最高値

市場をけん引したのはAI関連株だ。エヌビディアは1.3%上昇して過去最高値を更新し、マイクロソフトも上昇した。半導体やソフトウエアなど成長期待の高い分野への資金流入が続いた。

ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は5日続伸して取引を開始した。前日に付けた2万7477の最高値を上回る水準で推移し、午前9時33分時点では前営業日比150.36ポイント高の2万7627.67となった。

電力株にも買い広がり上昇銘柄が多様化

AI関連以外でも個別材料を背景とした上昇がみられた。コンステレーション・エナジーは、アルファベット傘下のグーグルと大規模な電力供給契約を結んだと発表し、大幅高となった。サイバーセキュリティー関連株やスペースXも上昇した。

ダウ構成銘柄ではP&G、キャタピラー、ゴールドマン・サックスなども値を上げた。一方でナイキ、ボーイング、シェブロンは下落し、全面高ではなく個別銘柄を選別する動きも続いた。

追加利上げ見送り観測が最高値圏を支える展開

S&P500は一時0.6%高の7817.13まで上昇し、8月13日に付けた従来の取引時間中の最高値を突破した。企業決算への期待に加え、FRBが10月の追加利上げを見送るとの観測も株式市場を支えた。

2022年10月から続く米国株の強気相場は、主要指数が最高値を更新する局面に入った。原油安と長期金利低下が株式への買いを促すなか、AI関連銘柄の上昇が指数を押し上げ、ダウ平均にも幅広い買いが波及した。

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