アマゾン関西最大級の物流拠点を尼崎で公開 立地と大規模在庫で配送網の効率化を推進

滝本 梨帆
经过

尼崎市で2拠点目となる大型物流施設を報道陣に公開

アマゾンジャパンは10日、兵庫県尼崎市に設けた大型物流施設「Amazon武庫川フルフィルメントセンター」を公開した。施設は8月から稼働しており、延べ床面積は約11万1000平方メートルに達する。同社にとって尼崎市内で2カ所目の大型拠点で、関西では最大規模の施設として、地域内により多くの商品を置ける体制を構築した。甲子園球場約3個分に相当する広さを生かし、大量の商品を関西側で保管しながら出荷できる拠点として位置付けられている。

高速道路と大阪・神戸に近い立地を物流効率向上に活用

武庫川FCがある尼崎市は、名神高速道路と阪神高速道路を利用しやすく、大阪市や神戸市といった人口集積地にも近い。さらに阪神電鉄の尼崎センタープール前駅から徒歩約10分の場所にあり、従業員が通勤しやすい立地でもある。アマゾンジャパンの梶山浩史本部長は、高速道路への接続性と大都市への近さを挙げ、関西でも有数の立地条件だと説明した。道路輸送と従業員の通勤の双方で利便性を備える点が、大規模施設を運用するうえでの特徴となっている。大阪と神戸の中間に位置する尼崎の地理的条件も、関西圏への配送を支える要素となる。

最大1500万個を保管し関西圏の在庫体制を大幅に拡充

新施設では最大約1500万個の商品を保管でき、入荷と出荷はいずれも1日最大約50万個以上に対応する。関西圏で保有する在庫を厚くすることで、注文された商品をより近い拠点から送り出せる体制を整える。アマゾンジャパンは、首都圏など遠隔地の物流拠点から関西へ商品を移送する機会を減らし、地域の顧客への配送時間短縮につなげる方針だ。関西側で保有する商品の量を増やすことで、注文後の輸送距離を抑えやすい物流体制を築く。大規模な保管機能を地域内に置くことが、遠隔地への依存を減らす物流網の再配置につながっている。

駅から徒歩10分の立地で繁忙期には数千人規模の勤務を想定

武庫川FCでは繁忙期などに最大で数千人が働く見通しで、大型拠点の運用を支える人員確保の面でも立地の利便性が重視されている。施設内では約3000台のロボットが商品棚を作業者の場所まで運び、入出荷作業を補助する。作業者は棚を探して長距離を移動する必要がなく、画面の案内とバーコード確認を行いながら商品を取り扱う仕組みが採用されている。商品のある場所へ人が向かうのではなく、棚が作業場所へ来る構成によって、施設の大きさに伴う移動負担を抑えている。

関西への在庫集約で遠方拠点からの輸送削減と配送迅速化へ

武庫川FCの稼働により、アマゾンジャパンは関西での在庫量と処理能力を同時に拡大する。約3000台のロボットや自動荷降ろし装置を活用しながら、大量の商品を効率的に扱う体制を整備した。関西の主要都市に近い尼崎の立地と大規模な保管能力を生かし、地域内で完結する物流の比率を高めることで、配送の効率化と迅速化を進める。関西に在庫を持つ量を増やすことが、遠方からの輸送を減らす施策と直接結び付く構成となっている。

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