若手議員ウリベ氏が活動中に銃撃を受ける
ボゴタ市内で選挙演説を行っていた保守系の上院議員ミゲル・ウリベ氏が7日、背後から銃撃を受ける事件が発生した。ウリベ氏は2026年大統領選での立候補が期待される若手政治家で、事件当時は市民との対話イベントを行っていた。
犯行直後に逮捕 容疑者の背後関係も捜査
事件後すぐに容疑者の1人が現場近くで逮捕されたが、政府は引き続き組織的な関与の可能性を視野に捜査を続けている。ペトロ大統領は、逮捕された人物が未成年であることを明らかにし、「誰が銃撃を命じたのかを追及する必要がある」と強調した。
政府が即応 情報提供に高額報奨金
コロンビア政府は国民からの情報提供を促すため、報奨金として73万ドルを提示。国防相は「民主主義を脅かす行為に断固として対応する」と述べ、国家として事件の真相解明に全力を尽くす姿勢を示している。
家族に深い悲劇 政治人生に影落とす
ウリベ氏は名家の出身で、母親が過去に武装勢力に誘拐されるなど、家族には深刻な被害経験がある。今回の銃撃により、彼の政治活動に大きな影響が出ることは避けられず、回復が待たれる状況だ。
選挙戦への影響と国民の動揺
事件は国民に不安を与え、民主主義への信頼を揺るがすものとして深刻に受け止められている。今後の選挙活動に対する警備強化や政治的議論の加速が予想され、選挙戦の構図にも変化を及ぼす可能性がある。