少数連立で始動するオランダ新政権

嶋田 拓磨
经过
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選挙後117日で政権樹立

オランダで2月23日、新内閣が発足した。首相に就いたのは「民主66」党首のロブ・イェッテン氏(38)である。昨年10月の下院選後、117日間にわたる協議を経て合意に至った。

連立交渉の長期化は同国では珍しくない。2022年1月発足の第4次ルッテ政権も約10カ月を要している。

150議席中66議席の与党体制

新政権は3党による連立で構成されるが、下院150議席のうち66議席にとどまる。過半数に達しない少数与党であるため、法案成立には野党との協力が不可欠となる。

比例代表制の選挙制度の下では、単独政権の成立は事実上困難である。連立の枠組みと議会調整が政権の基盤となる。

主要ポストの配分

閣僚人事では各党が役割を分担した。VVDのイェジルゲス党首が副首相兼国防相を務める。CDAのボンテンバル党首は入閣せず、党務に専念する。

連立各党が異なる立場を選択しつつ、政権運営に参画する体制が整えられた。

自由党を巡る勢力構図の変化

今回の選挙では、反移民・反イスラム政策を掲げる自由党(PVV)が民主66と並ぶ議席を獲得した。しかし、ウィルダース氏の党運営を巡り、1月に7議員が離党した。

これによりPVVは第4党に後退し、議会内の勢力図にも影響を与えた。

最年少かつ初の同性愛公表首相

38歳での就任はオランダ史上最年少である。イェッテン氏は同性愛者であることを公にしており、同国で初の事例となる。

2001年に同性婚を合法化した歴史を持つ国で、新たな象徴的リーダーが誕生した。少数連立体制の下での政策遂行が今後の課題となる。

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