ハイテク株への見直し買いで日経平均506円高、TOPIXは9営業日ぶり反落し東京株式市場で明暗が鮮明に分かれる

滝本 梨帆
经过

ハイテク株主導で日経平均が大幅高

週明け17日の東京市場では、半導体を中心とした大型ハイテク株への買いが日経平均株価を押し上げた。終値は前週末を506円45銭上回る6万9220円25銭となり、5営業日続けて上昇した。6万9000円台で取引を終えるのは7月6日以来となり、値がさ株の上昇が指数に大きく寄与した。

AI需要などを背景に主要企業の収益が拡大していることが確認され、これまで上昇してきたハイテク銘柄を改めて買う動きが続いた。前週末までに主要企業の決算がほぼ出そろったことも、業績を評価する材料となった。日経平均は一時下落する局面を挟みながらも、最終的には500円を超える上昇となった。

TOPIXは9営業日ぶりに下落へ転じる

日経平均とは対照的に、TOPIXは前営業日比13.09ポイント低い4184.11で取引を終え、9営業日ぶりの下落となった。東証プライム市場では値下がりした銘柄が全体の57%に達し、上昇した銘柄は40%にとどまった。市場の多くの銘柄が日経平均と同じ方向に動いたわけではないことを示している。

これまでの株価上昇を受け、保有株の利益を確定する売りも市場に出た。日経平均への影響力が大きい一部の銘柄が上昇したことで指数は高値を維持したものの、より幅広い銘柄の動きを反映するTOPIXは下落した。主要指数の方向が分かれた点が17日の特徴となった。

上昇業種と下落業種で値動きに差

業種別では、非鉄金属、海運業、ガラス・土石製品が上昇した。一方で、パルプ・紙、医薬品、卸売業などは値を下げ、業種によって強弱が鮮明となった。ハイテク株だけでなく一部の素材・海運関連にも買いが入ったが、幅広い業種への一斉の資金流入には至らなかった。

東証プライム市場の出来高は20億9249万株となり、売買代金は8兆9492億円だった。スタンダード市場ではスタンダードTOP20が上昇し、出来高は5億6220万株となった。グロース市場ではグロース250が上向いた一方、グロースCoreは下落し、新興株でも指数によって方向が分かれた。

金利とGDPが投資家心理の重荷に

相場には株価を押し下げる複数の要因もあった。前週末の米国市場が下落していたことから、その流れを警戒する売りが入り、日経平均が一時マイナス圏に入る場面もあった。海外株式の動向が国内市場の上値を抑える材料となった。

さらに国内の長期金利上昇に加え、4~6月期の実質GDP速報値が事前の市場予想を下回ったことも投資家心理に影響した。こうした材料がある中でも、企業決算を受けたハイテク株への買いが日経平均を支えた。悪材料による売りと好業績を評価する買いが交錯する取引となった。

指数間の違いが映す17日の東京市場

17日の東京市場では、日経平均の5日連続上昇だけを見ると強い相場に映る一方、TOPIXや個別銘柄の動向からは異なる姿も確認された。プライム市場では過半数の銘柄が下落しており、日経平均の上昇は大型ハイテク株の影響を強く受けた。利益を確定する売りが出る中でも、AIや半導体分野の収益拡大を評価する動きが指数を支えた。

主要企業の決算を材料とした買いと、米国株安や国内金利、GDPを意識した売りが同時に表れたことで、指数や業種ごとの値動きには差が生じた。日経平均は6万9000円台を回復した一方、TOPIXは連続上昇を止めた。17日の取引は、東京市場全体の一様な上昇ではなく、銘柄や業種を選別する動きが強く表れた形となった。

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