米ハイテク株高が東京市場に波及
14日午前の東京株式市場で、日経平均株価は続伸した。前引けは前日比176円76銭高の6万3448円87銭となり、11日に付けた取引時間中の最高値を上回った。前日の米国市場でハイテク株が上昇した流れを受け、東京市場でもAIや半導体関連銘柄に資金が向かった。
朝方は小幅安で始まったものの、その後は買いが優勢となった。海外投機筋などが日経平均先物に継続的な買いを入れたことで、上げ幅は一時500円超に拡大した。市場ではリスクを取る動きが強まり、指数を押し上げる展開となった。
AI関連需要で半導体株が上昇
13日の米株式市場では、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数が最高値を更新した。主要な半導体関連銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数も上昇し、米国での買いが日本株にも波及した。AI投資の拡大による恩恵が意識され、東京市場でも関連株が物色された。
アドバンテストや東京エレクトロン、キオクシアが高く、半導体関連株の上昇が日経平均を支えた。電子部品株でもTDK、村田製作所、ロームが買われた。米国市場でエヌビディアやマイクロン・テクノロジーが上昇した流れが、国内銘柄の投資判断にも影響した。
好決算銘柄にも資金流入
決算や個別材料を発表した銘柄にも買いが入った。スクリンは2027年3月期の連結純利益が前期比で2割増となる見通しを示し、一時17%上昇した。株式分割を考慮した上場来高値を更新し、業績改善への期待が株価に反映された。
ファナックも急伸した。米グーグルとロボットなどを自律的に制御する「フィジカルAI」分野で協業すると発表したことが材料となった。AI関連の成長分野に関わる発表が投資家の買いを誘い、日経平均の上昇に寄与した。
TOPIXは下落し値下がり優勢
日経平均が上昇した一方で、東証株価指数は反落した。前引けは16.87ポイント安の3902.61となり、日経平均とは異なる動きとなった。JPXプライム150指数も反落し、指数全体では銘柄ごとの選別が強まった。
東証プライム市場の前引け時点の売買代金は概算で6兆725億円、売買高は13億9282万株だった。値上がり銘柄数は567、値下がり銘柄数は957、横ばいは40だった。指数を押し上げた銘柄がある一方で、市場全体では下落銘柄の方が多かった。
利益確定売りと外部要因を注視
日経平均は最高値圏にあるため、上昇後には利益確定売りも出た。前引けにかけて上げ幅を縮めた場面があり、高値圏での売買には慎重な姿勢もみられた。決算内容への失望から売られる銘柄もあり、期待先行で買われた銘柄には調整圧力がかかった。
14日から始まった米中首脳会談の結果を確認したいとの空気も市場にあった。AIや半導体関連株が相場を支える一方、地政学や通商をめぐる外部要因も投資家の判断材料となっている。東京市場では、好材料を持つ銘柄への資金流入と高値警戒感が並行して表れた。