日本車4社の米国販売が前年同月を上回る
日本の自動車大手4社が2026年8月3日に公表した7月の米国新車販売台数は、合計44万6544台となった。前年同月と比べて1.9%増加し、4社全体では前年の水準を上回った。米国の新車需要が安定して推移するなか、各社が商品展開を広げてきたハイブリッド車が販売を下支えした。
4社のうち、前年同月を上回ったのはホンダとSUBARUだった。トヨタ自動車はわずかに前年割れとなり、マツダは2桁の減少を記録した。全体の販売台数は増えたものの、メーカーごとの実績には差が表れた。
燃費に優れるHVが新車需要を支える
7月の米国市場では、ハイブリッド車の販売が堅調だった。中東情勢の悪化に伴うガソリン価格の上昇もあり、燃料消費を抑えられる車種への需要が強まった。日本メーカーが販売を強化しているHVは、こうした市場環境のなかで存在感を高めた。
電動化を進める各社にとって、HVは販売台数を確保する主要な商品となっている。今回の集計でも、HVを設定するセダンやスポーツタイプ多目的車が複数のメーカーで販売を押し上げた。4社合計の増加率は1.9%にとどまったが、HVの好調さが全体のプラス維持につながった。
トヨタは微減も電動車比率が大幅上昇
トヨタの7月の米国販売は21万6361台となり、前年同月から0.8%減少した。日本車4社では最大の販売台数を確保したが、前年の水準をわずかに下回った。一方、「カムリ」をはじめとするHVモデルは安定した売れ行きを示した。
トヨタの販売台数に占める電動車の割合は55.7%となり、前年同月から12.3ポイント上昇した。半数を超える車両が電動車となり、販売構成の変化が鮮明になった。総販売台数が小幅に減少するなかでも、電動車の比重は大きく拡大した。
ホンダが2桁増で4社全体をけん引
ホンダの販売台数は13万6549台となり、前年同月比12.8%増加した。4社の中で最も高い伸び率を記録し、日本メーカー全体の販売増加を支えた。HVに加え、比較的購入しやすい価格帯の車種も好調だった。
車種別では、SUVの「CR-V」とセダンの「アコード」の販売が伸びた。いずれもHVを展開する主要モデルで、米国市場における燃費性能への関心を取り込んだ。ホンダの2桁増は、トヨタとマツダの減少を補う形となった。
スバルは増加を確保しマツダは減少
SUBARUの7月の米国販売は5万4454台で、前年同月比0.8%増だった。増加幅は小さいものの、前年の販売実績を上回った。ホンダとともに、4社合計をプラスに押し上げる結果となった。
これに対し、マツダは3万9180台で、前年同月から13.0%減少した。主力SUV「CX-5」の販売低下が響き、4社の中で最大の下落率となった。7月の米国市場ではHV需要が全体を支えた一方、各社の主力車種の販売状況によって実績が分かれた。