千葉豪雨の死者13人に、浸水被害2314棟 断水や避難続き、放置車両約2700台の撤去へ復旧作業が本格化へ進展

市原 陽葵
经过

千葉県で人的被害拡大、死者13人の確認続く

8月13日から14日明け方にかけて記録的な大雨に見舞われた千葉県で、新たに2人の死亡が確認され、今回の豪雨による死者は13人となった。新たに確認されたうち1人は、千葉市若葉区で救助に向かった後に行方が分からなくなっていた60代男性で、17日に近くの田んぼで発見された。もう1人は80代男性で、同区内で死亡しているのが見つかった。

県によると、ほかに1人の行方が分かっておらず、捜索や確認作業が続いている。今回の大雨では浸水した車両に取り残されたケースなども発生し、人的被害が広い地域に及んだ。

浸水被害2314棟、住宅被害も各地で拡大

住宅への影響も深刻化している。千葉県の集計では、床上浸水は23自治体で1105棟、床下浸水は26自治体で1209棟となり、合わせて2314棟に達した。建物そのものの被害では、全壊3棟、半壊14棟、一部損壊49棟が確認されている。

被害地域では自宅で生活できない住民もおり、18日午後1時時点で63人が自治体の避難所に身を寄せていた。県は住宅に大きな被害を受けた世帯を対象に県営住宅60戸を用意し、原則6カ月、最長1年間利用できる措置も進めている。

断水や医療機関にも影響、各地で復旧作業継続

生活インフラへの影響も残る。千葉市緑区では大雨に伴う道路崩落で水道管が壊れ、約50世帯で断水が続いている。県側は19日までの復旧を目標として作業を進めている。

医療分野では千葉大学医学部付属病院の地下にある排水処理設備が冠水し、器具の洗浄や滅菌に支障が生じた。このため同病院は19日に予定していた手術をすべて中止し、20日以降についても件数を絞るとしている。豪雨直後には複数の医療機関や福祉施設でも浸水、停電、断水などが確認され、地域の医療提供体制にも影響が広がった。

放置車両約2700台、撤去に向け連携強化

冠水で動けなくなった車両の処理も大きな課題となっている。千葉市内では約2500台、県が管理する道路でも約230台が残されるなど、県内では少なくとも約2700台が道路上に取り残された。

千葉市は、このうち交通の妨げとなっていた約500台を道路脇などへ移動した。県管理道路にあった車両についても路肩への移動を終えている。今後は所有者への連絡やレッカー車による搬出が必要となるため、千葉県は国や千葉市などとプロジェクトチームを設け、撤去を進める方針だ。

生活再建へインフラ復旧と支援策を本格化へ

交通網の回復も段階的に進んでいる。JR外房線では大網―本納間が18日の始発から運転を再開した一方、誉田―大網間では線路下の砂利が流失した影響が残り、運転見合わせが続く。JR東日本は24日の全線再開を目標に復旧作業を進めている。

豪雨から数日が経過したものの、住宅、道路、鉄道、水道、医療など幅広い分野で影響が残っている。千葉県は関係機関との連携を強め、被災者の生活環境の回復とインフラの正常化を進めるとしている。

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