生成AIで標章を作成した疑い浮上
大阪府警大淀署は17日、「駐車禁止除外指定車標章」を不正に作成して使用したとして、大阪府高石市羽衣に住む会社員の男(53)を有印公文書偽造・同行使の疑いで書類送検した。警察は起訴を求める厳重処分の意見を付けた。男は調べに対し、標章を自ら作ったことを認めている。
警察によると、男は4~5月ごろ、自宅のパソコンを使用して偽の標章を作成したとされる。インターネット上で見つけた標章のデータをもとに、生成AIを利用して内容を加工していたという。
大阪市北区の路上で車内に掲示
男は6月3日、大阪市北区大淀中の路上に自家用車を止め、作成した標章を車内のダッシュボードに置いた疑いが持たれている。標章を掲示することで、本来は駐車規制の対象となる場所で取り締まりを避けようとしたとみられる行為について、府警が捜査を進めた。
駐車禁止除外指定車標章は、身体に障害がある人などを対象に公安委員会が交付するものだ。対象となる人が利用する車両に掲示することで、一定の駐車禁止場所で取り締まりの除外を受けられる。
通報受けた警察が記載内容を確認
問題が明らかになったきっかけは、駐車禁止区域に止められていた車について寄せられた通報だった。警察官が現場を確認したところ、車内には駐車禁止除外指定車標章が掲示されていた。
記載されていた登録番号自体は実在する番号だったが、発行日や有効期限が警察に登録されている情報と一致していなかった。こうした相違から標章に不審な点があることが判明し、警察が男への事情聴取を進めることになった。
現場に戻った男が偽造認める
警察は車両を確認した後、現場で男が戻るのを待ち、事情を聴いた。男は標章について、自分で作ったものであることを認めたという。その後の任意の調べでも、生成AIを使用して偽造したことを認めている。
男は動機について、「小遣いを無駄に使いたくなかった」などと説明した。さらに、駐車料金を節約する目的で標章を作成した趣旨の供述をしているという。
府警は起訴求め厳重処分の意見
今回の事件では、生成AIが公的な標章の加工に使われた点に加え、実在する登録番号が記載されていた一方で、発行日などに不一致があったことで不正が確認された。府警は男を有印公文書偽造と同行使の疑いで書類送検した。
男は一連の行為について容疑を認めている。大阪府警は、事件について起訴を求める厳重処分の意見を付け、捜査結果を検察側に送った。