日本車大手の世界販売が前年割れ、中国市場での苦戦続く一方スズキは国内2位へ急浮上

市原 陽葵
经过

主要自動車メーカーの世界販売が前年割れに転じる

10月29日に明らかになった日本の自動車メーカーの販売実績では、2026年4~9月の世界販売台数が前年同期を下回った。主要8社の合計は1183万台で、減少率は1.3%だった。

7社を対象とする別の集計でも、販売台数は1166万台にとどまり、前年から1.4%減少した。対象となる企業数によって集計結果は異なるが、全体として販売が縮小した点は共通している。

こうした全体の減少に対し、メーカー別の実績には差があった。販売を大きく増やした企業がある一方、前年同期を下回った企業もあり、国内メーカーの順位が入れ替わった。

中国でのエンジン車販売に燃料価格上昇が影響

世界販売の減少につながった要因の1つが、中国市場におけるエンジン車の販売不振である。中東地域の情勢が悪化し、ガソリン価格が上昇したことが販売環境に影響した。

中国市場でのエンジン車の不振は、日本の自動車メーカーの世界販売実績にも反映された。海外市場での販売台数が減少すれば、各社が発表する世界全体の数字も押し下げられる。

今回の上半期実績では、中国での販売低迷が国内大手の合計台数の減少につながった。特に同市場での苦戦が目立った企業では、前年との販売差が大きくなった。

ホンダと日産の販売減少が国内順位にも影響

販売台数の落ち込みが大きかった企業として、ホンダと日産自動車が挙げられる。両社は中国でのエンジン車販売の不振などを背景に、世界販売台数を大幅に減らした。

日産自動車は現在、経営再建に取り組んでいる。今回の上半期実績でも販売減少が確認され、国内メーカーの順位にも変化が生じた。

前年同期にはスズキより上位だったホンダと日産は、今回はいずれもスズキを下回った。各社の販売台数の増減が、世界販売に基づく国内メーカーの順位を変える結果となった。

インドで販売を増やしたスズキが対照的な成長

販売減少が目立つメーカーがある一方、スズキは前年を大きく上回る実績を残した。2026年度上半期の世界販売台数は182万台となり、増加率は19.9%に達した。

販売拡大を支えたのはインドでの事業展開である。同社は新型車を続けて市場に投入し、同国での販売台数を増やした。

この結果、スズキの世界販売は年度上半期として過去最高となった。主要メーカー全体の販売が減少する状況でも、同社は前年同期を上回り、国内メーカー間で異なる販売動向が鮮明になった。

国内2位への順位変動が示す上半期の販売動向

今回の世界販売ランキングでは、トヨタ自動車が国内首位となり、スズキがそれに続いた。スズキは前年同期の4位から2位へ順位を上げ、上半期の世界販売で初めて国内2位となったとみられる。

この順位変動には、スズキ自身の販売増加と、ホンダや日産自動車の販売減少が重なっている。各メーカーの海外販売実績が異なる方向に動いたことで、国内の順位にも変化が表れた。

2026年度上半期の自動車販売は、国内大手全体では前年割れとなった一方、スズキが過去最高を更新する結果となった。中国市場でのエンジン車販売の低迷とインドでの新車販売拡大が、各メーカーの実績を分ける要因となった。

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