首都圏平均7606万円で25か月連続の上昇
8月の首都圏における中古マンションの平均価格は、70平方メートル換算の希望売り出し価格で7606万円となった。前月から0.8%上昇し、値上がりは25か月連続となった。首都圏全体では過去最高の水準となり、中古マンション市場の価格上昇が継続している。
東京、神奈川、埼玉、千葉を合わせた広域市場では上昇が続く一方、東京都単独では同じ8月に価格が下落した。首都圏全体と中心部では異なる方向の動きが表れている。地域ごとの価格推移を分けて見ることで、市場内の変化がより明確になっている。
東京都と周辺3県で分かれた8月の価格動向
東京都の平均価格は1億1274万円で、前月比0.2%低下した。東京都が前月を下回るのは2年4か月ぶりで、長期間にわたって続いた上昇に変化が出た。特に千代田、中央、港、新宿、文京、渋谷の都心6区では、平均1億8068万円と前月から0.7%下がり、4か月連続の低下となった。
一方、首都圏全体の平均価格は前月を上回っている。東京都の下落が、そのまま首都圏全体の値下がりにはつながっていない。中心部で価格調整が進む一方、広域では上昇が続くという異なる動きが同時に確認された。
千葉県と埼玉県で続く中古マンション価格の上昇
周辺地域では、千葉県の平均価格が前月比2.3%上昇して3058万円、埼玉県は1.4%上昇して3329万円となった。東京都が前月を下回ったのに対し、両県は値上がりした。首都圏全体の平均価格を押し上げる動きが、東京都以外の地域でも続いている。
東京都と千葉県、埼玉県では価格水準そのものに大きな差がある。ただ、8月の前月比では千葉県と埼玉県が上昇し、東京都とは対照的な結果となった。都心部の中古マンションが高額となる中、周辺地域にも購入者が流入しているとの見方が示されている。
都心部から周辺地域への購入者流入が続く構図
東京都内では中心部を軸に価格の調整が続いている。都心6区では高い希望価格のままでは買い手が見つからない物件が増え、売り出し額を引き下げる例が広がっている。東京23区全体でも平均価格は前月比0.4%低い1億2677万円となり、3か月連続で下落した。
これに対して千葉県と埼玉県では平均価格が前月を上回った。都心部と周辺地域の価格差がある中で、首都圏の購入需要が中心部だけに集中しない状況が続いている。東京都で調整が進みながら首都圏全体が過去最高となったことにも、地域ごとの異なる価格動向が反映されている。
都心の調整が続く一方で首都圏全体は高値更新
東京都の平均価格は前月から下がったものの、前年同月との比較では24.1%高い水準にある。都心6区では4か月連続、東京23区では3か月連続で低下しているが、過去の価格上昇によって前年を大幅に上回る状態は続いている。都心部では急速な値上がりを経た後の価格調整が進んでいる。
その一方で、首都圏平均は7606万円と過去最高を記録した。中心部の価格修正と周辺地域を含む広域市場の上昇が同時に進む状況となっている。中古マンションへの需要は底堅い状態が続く一方、金利上昇に伴う住宅ローン負担の増加は、今後の需要を見るうえで重要な要素となる。